分類群 |
3 |
RDBランク |
6 (鳥類) |
和名 |
ヒシクイ |
目科 |
カモ目   カモ科 |
学名 |
Anser fabalis |
具体的要件 |
(2) 種の存続への圧迫が強まっているもの。b 生息・生育条件が悪化している。 |
分布 |
冬鳥として渡来し、東北地方北部以北では旅鳥。ユーラシア大陸のツンドラ地帯からその南のタイガ地帯で繁殖し、アジアの主要越冬地は中国の黄河・揚子江流域、朝鮮半島。 |
生息環境 |
湖沼、河川、河川敷、水田、草地 |
垂直分布 |
- |
食性 |
水田の籾、畦の雑草、ヒシ、マコモ。繁殖地(カムチャツカ)では亜種オオヒシクイは主にスゲ類、亜種ヒシクイはヤラメスゲ、チシマドジョウツナギ、ナガハグサの仲間などを採食、中継地や越冬地では、前者はヒシの種子、マコモに根茎部、モミ、水田雑草を、後者はモミ、イネ科の水田雑草、牧草などを食べる。 |
営巣習性 |
ツンドラ型に属する亜種ヒシクイは開けたツンドラの低地に営巣し、タイガ型に属する亜種オオヒシクイはツンドラの南のマツ、モミ、カバの生えた森林地帯や砂礫の高地の川や湖のそばでも営巣するが、日本へ渡来するオオヒシクイの営巣地について不明。一腹卵数4-6、抱卵期間28日。北海道では繁殖していない。 |
渡り習性 |
旅鳥。標識調査よりカムチャツカから日本へ渡来するヒシクイは北海道東部を経て宮城県北部へ南下し、オオヒシクイはサハリン、北海道経由及び千島・道東経由で主に日本海沿いに琵琶湖へ南下。ウトナイの初認:春2/21-3/10秋9/12-9/23、終認:春4/25-5/25秋11/15-12/24。渡りルート(亜種ヒシクイ)は、伊豆沼からウトナイ・十勝平野、風蓮湖・濤沸湖を経由しカムチャツカへ北上し、渡りルート(亜種オオヒシクイ)は新潟からウトナイ、サロベツを経由しカムチャツカ南下する。 |
環境庁RDB1991 |
希少種 |
環境庁レッドリスト1998 |
絶滅危惧II類1)/準絶滅危惧2) |
種の保存法 |
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天然記念物 |
国指定天然記念物 |
備考 |
1)は亜種ヒシクイ、2)は亜種オオヒシクイ北海道に生息する亜種:ヒシクイAnser fabalis serrirostris、オオヒシクイAnser fabalis middendorffii |