タンチョウ
学名 Grus japonensis   ツル目   ツル科
分類群 3
RDBランク 4 (鳥類)
和名 タンチョウ
目科 ツル目   ツル科
学名 Grus japonensis
具体的要件 (2) 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化している。生息地は拡大傾向にあるが拡大先の生息地の条件が非常に悪い。
分布 北海道東部の一部で繁殖し、冬季は、北海道東部の給餌場付近に集まる。中国東北部、朝鮮半島の一部。
生息環境 営巣地:低層湿原(ヨシ-スゲ群落)が主。、湿地林(ハンノキ林)に隣接する場合もある。越冬地:農耕地、河川湖沼・湿原内の不凍部分。
垂直分布 -
食性 魚類(ヤチウグイ、トミヨ類、ドジョウ類、コイ、フナ、等)、植物(ヨシ根、ヒメカイウ根、クローバー等)、エゾアカガエル、サンショウウオ類、タニシ、ノネズミ類、鳥類ヒナ、等
営巣習性 つがいが形成されるとペアで「鳴き合い」が行なわれる。春2〜4月、つがいは湿原に約1-3平方キロメートルのなわばりを形成し、おじぎをしたり、跳び上がったり、草をつまんで放り投げたりなどのツルの舞いを踊る。巣作りは雌雄で行なわれる。3月末〜4月に産卵。4月上〜中旬営巣、雌雄交代で抱卵、 一腹卵数1-2(平均1.74-1.83)、孵化率90%。巣:下部直径-120-170p、上部直径100-120p、高さ7-40p弱、ほとんどヨシ枯れ茎が主材。4月20日頃産卵、抱卵日数31-36日、5月20日頃孵化。
渡り習性 留鳥。明治以前には東京付近にまで渡っていた記録あり。十勝・根室地方では夏鳥、3月下旬-4月上旬に渡来12月下旬までに渡去。1981年以来国後島で繁殖、釧路地域で越冬するものあり。
環境庁RDB1991 絶滅危惧種
環境庁レッドリスト1998 絶滅危惧II類
種の保存法 国内希少野生動植物種
天然記念物 国指定特別天然記念物
備考 明治の乱獲により一時は絶滅が心配されたが、1924年(大正13年)再確認された。1952年(昭和27年)以来、地道な給餌の努力が実り、1952年の確認33羽から、現在では約800羽まで回復した。