アカンカサスゲ
学名 Carex drymophila var. abbreviata      カヤツリグサ科
分類群 1
RDBランク 6 (植物)
和名 アカンカサスゲ
目科    カヤツリグサ科
学名 Carex drymophila var. abbreviata
具体的要件 (1) 環境条件の変化によって容易に上位ランクに移行し得る属性を有するもの。a どの生息・生育地においても生息・生育密度が低く希少である。b 生息・生育地が極限されている。
分布 北海道、シベリア東部、樺太、満州、朝鮮
生育地 道端や牧場地の縁などの、湿地に群生する。道東では普通に見られるが他では少ない。
形態 多年草。稈の高さ50〜90cm、基部の鞘は暗茶褐色〜暗紫褐色。下方の葉鞘や葉身の裏面に軟毛が多い(似ているビロードスゲでは、ほとんど毛がないか無毛)。小穂は5〜7個つく、上方の2〜4個は雄性で他は雌性。雌鱗片は膜質で褐色〜帯赤色、中肋は緑色で先端は鋭尖頭、のぎ状に突出し、背面の上部に細毛がある場合が多い。果胞は膨らんだ三稜形、長さ5.0〜6.5mm。脈が多く褐緑色、表面に細毛が多いか少ない。毛の多少には変異がある(ビロードスゲのような剛毛はない)。花期は6月。似ているビロードスゲとは、苞の基部に鞘がある、下方では特に長い鞘になる点で区別できる。この種の群落を観察すると、花茎と栄養茎は、長い地下茎で連結し、栄養茎が多数ある。花茎は葉身が少なく、長く斜上する。栄養茎の葉身は短く、多数で平開する(似ているビロードスゲでは栄養茎も花茎も、葉は斜上してつく)。
生活形 地中植物
日本自然保護協会RDB1989 現状不明
環境庁RDB2000
種の保存法
天然記念物
備考 異名:エゾカサスゲ。