エゾゴゼンタチバナ
学名  Cornus suecica    ミズキ科
植物湿地希少種
北海道、サハリン、千島、ユーラシア北部、北米に分布する。原野や湿原に生える高さ10〜20cmの多年草で、氷河期時代からの生き残りの植物のひとつ。6月下旬〜7月中旬に咲く花の花びらのように見える白い部分はがく。本当の花はその真ん中にある黒紫色の部分で、小さな花が10〜20個集まってついている。果実は真っ赤に熟し、とても美しく、食用にもなる。和名は、石川・岐阜県境にある白山(はくさん)の御前峰で最初に発見されたことと、果実の形がカラタチバナ(ヤブコウジ科)に似ていることから名づけられたもの。

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画像提供: 堀江健二
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画像提供: 滝田謙譲